Home » シャネル・ピグマリオン・デイズ参加 山縣美季インタビューまとめ
Chanel Nexus Hallで行われている人気の音楽プログラム「シャネル・ピグマリオン・デイズ」は、現在までに数多くの注目若手アーティストが参加してしてきました。
輝かしい経歴を持ち、現在も精力的に活動している「山縣美季」もその1人です。
ここでは、山縣美季のインタビューをまとめました。
山縣美季
シャネル・ピグマリオン・デイズにピアニストとして参加。
第89回日本音楽コンクールピアノ部門第1位や第44回ピティナ・ピアノコンペティション特級ファイナル入選など、数々の賞を獲得。
シレジア・フィルハーモニー管弦楽団・東京フィルハーモニー交響楽団とも共演。
東京藝術大学に在学中でありながら、国内外で活躍している次世代の音楽業界を担うピアニストとして注目を集める。
-初めてのリサイタルでモーツァルトやフォーレを披露した理由はありますか?
1回目のリサイタルは、今までに自分が弾いてきたものを聴いて欲しいと思い、ずっと取り組んできたショパンは欠かせないと考えていました。
フォーレも自分が尊敬する大切な作曲家で、「私の音楽はこういう感じ」という自己紹介のような感じで選曲しました。
-リサイタル全ての回でシューベルトの曲を入れた理由はありますか?
リサイタルの中で何か大きなテーマで取り組めたらいいなと考えていました。
シューベルトは結構大変だなと思っていた時に「自分がやりたい事をやるのがいいですよ」とアドバイスを頂いた事もあり、シューベルトに決めました。
以前は、シューベルトの穏やかさしか知りませんでしたが、イ長調のソナタ(第13番)を弾いた時に、穏やかさの裏にある複雑さが見えてきました。
天国と言われる音楽の裏側には、色々な葛藤があるからこそ素晴らしいんだなと感じました。
-山縣さんは活字からインスピレーションを受けるタイプでしょうか?
必要な知識を得るために本を読む事はありますが、機会はそんなに多くはないです。
一番好きなのは楽譜を読んでいる時間です。
-楽譜を読みながらイメージを広げるといった感じでしょうか?
アプローチの仕方を決めているわけではありませんが、やっぱり楽譜に忠実であるべきだと考えています。
まずは楽譜と向き合うという工程を大切にしています。
-リサイタルの1回目は自然体でリラックスして演奏しているように見えました
感情が安定しているというよりも感情を表に出すのが苦手なのかもしれません。
もちろん、悩む時期もありますが「自分はこう思う」という事を自信をもって聴いて頂きたいと考えています。
人前で演奏する時は、できるだけ安定した状態でいなければと思います。
-山縣さんのシューベルトやショパン、フォーレもいつか聴いてみたいです
ショパンは「ピアノ協奏曲第2番」が特に好きで、あの第2楽章が全ての音楽の中でとても好きなんです。
昔はショパンが後期に作曲した作品が好きでしたが、今は初期作品の素晴らしさにも気付きました。
いつかショパンのシリーズも演奏してみたいですね。