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FEATURED

2021.4.9 FRI

Pygmalion 2021 digital

シャネル・ピグマリオン・デイズ 2021
コンサート動画配信
第5回 水野 優也(チェロ)

すでにお知らせしております通り、「シャネル・ピグマリオン・デイズ 2021」2・3月公演は、新型ウイルスの感染拡大を鑑みて、公演を見合わせることとなりました。公演再開までの間、ご自宅でもピグマリオン・デイズのコンサートをお楽しみいただけるよう、無観客で収録したコンサート動画を、全6回のシリーズとして期間限定でオンライン配信中です。

第5回目の配信では、現在ハンガリー留学中の水野優也さん(チェロ)の演奏をお届けいたします。今回は演奏動画に加え、水野さんご自身の言葉で作品について綴った「プログラムに寄せて」を公開いたします。ピグマリオン・デイズ参加アーティストたちのメッセージを皆さまにお楽しみいただきたく、ご本人執筆の原稿をそのまま掲載しております。あわせてご覧いただけますと幸いです。
 

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「プログラムに寄せて」

【ベートーヴェン: チェロ・ソナタ 第2番】
原題は「チェロ・オブリガード付きピアノフォルテのためのソナタ」となっているように、ピアノが大活躍する曲です。プロイセン国王へ献呈するために作曲され、チェロのデュポールと若きベートーヴェン自身がピアノを弾き、全体を通してベートーヴェンの技巧を披露できるように華麗に書かれています。1楽章はとても長い朗々とした序奏のメロディーから始まります。2楽章では即興的でもあり、疾走するようなイメージが湧いてきます。明らかにピアノの比重が多いこの曲ですが、共演の竹澤勇人さんの流麗なピアノにもぜひご注目ください。

【ブラームス: チェロ・ソナタ 第2番】
ブラームスは作品を世に出す前に何度も何度も破棄しては書き直す作曲家でした。第1番のチェロ・ソナタを作曲する前に、実はチェロ・ソナタを2つ作曲していましたが、残念ながら彼自身によって破棄されてしまいました。チェロ・ソナタ第1番の緩徐楽章として作曲されたものは悩んだ末に削除され、その後第2番で再び用いられました。晩秋のような雰囲気の第1番と比べて第2番は情熱と奔放さを持った作品になっており、チェロパートも高音域にわたって書かれていることで表現の幅も広がっています。重厚な楽章を経て最終楽章は一転、牧歌的な軽やかな音楽で締めくくられる所も注目です。交響曲第4番やピアノ三重奏曲第3番といった私の大好きな曲もこの時期に完成していて、ブラームスの素晴らしい世界を充分に感じることのできる作品です。
 

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【4月15日(木)までの限定公開です】

ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 作品5-2
ブラームス:チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 作品99
ピアノ:竹澤勇人

 

コンサート映像の感想やアーティストへのメッセージを受付中です。

 
水野 優也(チェロ) Yuya Mizuno
シャネル・ピグマリオン・デイズ2020/2021 参加アーティスト

1998年生まれ。東京都出身。6歳よりチェロを始める。第89回日本音楽コンクールチェロ部門第1位及び増沢賞、岩谷賞(聴衆賞)、黒柳賞、徳永賞。第13回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞。第23回コンセールマロニエ21弦楽器部門第1位。ソリストとして東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団などと共演。国内各地でのソロリサイタルをはじめ、PMF2017、武生国際音楽祭、いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭、宮田大「大ism」、藤沢にゆかりのある音楽家たち、長谷川陽子・向山佳絵子プロデュース「チェロ・コレクション」、チェロ・リパブリカ、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」などに出演。桐朋学園大学音楽学部チェロアンサンブル・サイトウ奨学生。公益財団法人江副記念リクルート財団第45・48回奨学生。公益財団法人ローム ミュージック ファンデーション奨学生。これまでにチェロを河地正美、常光聡、倉田澄子の各氏に師事。桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)を首席卒業。特待生として桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマ・コース修了。現在、ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽大学にてミクローシュ・ペレーニ氏のもとで研鑽を積んでいる。

 


 
 
次回、シリーズ最終回の配信(4月16日–4月22日)では、ピグマリオン・デイズ2018年参加アーティストの坪井夏美さん(ヴァイオリン)太田糸音さん(ピアノ)のコンサート映像をお届けいたします。

 

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